劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン ネタバレ無し感想
あの事件後、初となる京都アニメーションの新作である。私が言葉にできるもの以上に様々なものを失って、再起するスタジオを応援する意味合いも含めて、私は劇場へ足を運んだ。
スタジオからファンへのメッセージ
この映画は、スタジオから我々ファンへのメッセージである。失い、傷つき、涙を流しても、苦難に立ち向かい、それを乗り越えて行くというスタジオの強いメッセージを、私は受け取った。
これまでのブランクやダメージを感じさせない映像美、巧みな演出、キャラクター達の細やかなお芝居は、相変わらず他の追随を許さないハイクオリティなものだった。
次回作はどのような作品が生まれてくるのか、目が離せない。
ドールの終わり
この映画を持って、ヴァイオレット・エヴァーガーデンという少女と、ドール達の物語は幕を下す。
これを悲しいと思うかどうかは、我々の受け取り方次第であろう。
今作中に登場する小物達や背景、人物は、アニメ版を踏まえて登場する。フォローがあったらなかったりするが、アニメ版をもう一周してから映画に臨むと、より一層楽しめるかと思う。
おわりに
ネタバレを避けるとほぼ語れないな、などとここで言い訳をしておく。
ヴァイオレットエヴァーガーデンという作品の終わりを見届けないのは、アニメーションを嗜むものにとっての損失だ。この状況のおかげで、映画館は空いているし、隣に人も座らない。集中して作品に挑めること機会を活かして、劇場へ足を運んでみるのはどうだろうか。